地取りよりも戦いの碁になりやすい

定先局は,黒が先に打つことはもちろんですが,あとから打つ白が 6.5 目のコミを出さなければなりません。従って,白は地を囲うのでは足りないので,戦って勝とうとします。
下図 ④ のように,つけこしを打ってきました。当然,黒は遮ります。 白 ⑥ に対して,黒は ⑦ のように伸びて,白 ④ を取る方針が良いです。


白が ⑧ と逃げようとしたときは,黒 ⑨ が手筋です。白 ⑩ とはねても,黒 ⑪ と引いておけば十分です。


攻め合いでは双方の手数を数えて

白 ⑫ と「アキ三角の愚形」にもかかわらず,手数を伸ばそうとしています。
双方が手数を伸ばそうとしますが,黒は ⑰ に飛んで,手数を伸ばすだけでなく,目の確保も狙えます。


白は ⑱ に打ち込んで,左辺の黒との手数較べに持ち込もうとします。これに対しては,下図のような手順で対応します。


この後,双方がダメを詰め合いますが,下辺で白からアタリを打たれた時の対応が大事です。これをツグと,手数負けになります。
下図のように,上辺からダメを詰めて,手数勝ちになります。